ショーズ・コーナー – Shaw’s Corner

~「マイ・フェア・レディ」が生まれた書斎~

ショーズ・コーナーは、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の元となった「ピグマリオン」の原作者、ジョージ・バーナード・ショーが亡くなるまでの44年間を過ごした家です。
ロンドンからわずか1時間ほどの距離というのが信じられないくらい、何もない小さな村の中にあります。

1943年に良きパートナーであった妻シャーロットが亡くなった翌年、ショー自らナショナル・トラストに連絡を取り、自分の死後はこの家が同団体によって保存・管理されることを望む意思を伝えてプロパティの寄贈を申し出ました。
そしてショーはその後さらに7年にわたってこの家で生活することになります。

玄関をくぐると、そこにはショーが暮らしていた当時そのままの空間が広がっています。
玄関ホールにある帽子掛けには彼が使っていた帽子のコレクションとステッキがあって、書斎や寝室も彼の生前そのままの状態で保存されています。
直筆の原稿はもとより、机上のタイプライターに挟まれた便箋、ペンやインク瓶もあります。
日めくりカレンダーに至っては、ショーが亡くなった日付のままです。

家を一巡した後は、ショーが愛してやまなかったガーデンへ。
ショーとシャーロットの遺灰は、ショーの没後に混ぜ合わされてこのガーデンにまかれたそうです。そういえばここで私たちがスケッチをしていたら、当時まだ4歳だった息子がガーデンの松ぼっくりを集めてきました。
自由に駆け巡ることができる広々とした芝生がとても気に入ったようです。

ショーはこのガーデンを毎日歩くことを日課としていました。
そしてガーデンの奥には、ショーの執筆小屋が建っています。
彼は亡くなる最後の年まで、毎日規則正しくこの小屋に向かい、執筆していたのです。
この秘密の書斎でショーの数々の名作が生まれたことは、言うまでもありません。

Shaw’s Corner
Address Ayot St Lawrence, nr Welwyn, Hertfordshire AL6 9BXmap
Tel 01438 820307
Access A1(M)のJunction 4またはM1のJunction 10からB653に入り、Welwyn Garden CityとLuton Roadの間。Ayot St Lawrence Village内。
Open Hour 開園日時: 3月中旬-10月末の月、火を除く毎日13:00~17:00
詳細は www.nationaltrust.org.uk

英国ニュースダイジェストより
内容は「英国ニュースダイジェスト連載当時のもので、現在とは異なる場合もあります」

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