ウールスソープ・マナー – Woolsthorpe Manor
~アイザック・ニュートンの生家~
東イングランドのリンカンシャー州にあるウールスソープという小さな村に、こじんまりとした古い農家が建っています。
その家の前の芝生には、リンゴの古木と若い木が1本ずつ。
何の変哲もないこの農家こそ、実はリンゴが木から落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見した天才、アイザック・ニュートンの生家なのです。
1642年12月25日、アイザック・ニュートンはこのウールスソープで生まれました。
ニュートンが生まれる3カ月前に父親が内戦で死去し、2年後には母親が再婚。
ニュートンはこの家で祖母によって育てられます。
いわゆる「神童」であったニュートンは地元のグラマー・スクールを卒業後、1661年にはケンブリッジのトリニティー・カレッジに入学し数学者の道を進みます。
1665年に学位を取得後、ロンドンでペストが大流行したため、大学がその予防のために閉鎖。
ニュートンは故郷ウールスソープへ戻り、研究を続けます。
そして、この地で研究した1665年後半から1666年の1年半の間に、ニュートンは生涯に成し遂げたほとんどの研究の成果を得ました。
このウールスソープ・マナーは、後に「驚異の1年半」とも呼ばれた時間を彼が過ごした現場なのです。
もちろん、家の窓から見えるリンゴの古木は、「万有引力の法則」発見のきっかけになったと言われている木です。
新しいリンゴの木がその側にあるのは、台風で古木が朽ちかけた時に、その子孫を残そうと植えたもの。
でも結局その後元気を取り戻し、今でもしっかりと大地に根を張っています。
ここは30分もあれば十分見て回れるほどの本当に小さな家です。
そして、その家に隣接するように建っているのが数年前にできた「サイエンス・ディスカバリー・センター」。
この施設はニュートンの残した偉大な業績を知るとともに、子供も大人も楽しくニュートンの発明を体験学習できるようになっています。
Address | 23 Newton Way, Woolsthorpe-by-Colsterworth nr Grantham, Lincolnshire NG33 5NR |
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Tel | 01476 860338 |
Access | Grantham の南約11キロ。A1のColsterworth のラウンドアバウトでB676へ。2番目の交差点を右折後、Water Lane で左折。 |
Open Hour | 開園日時: 3月上旬-10月末の月、火を除く 毎日13:00~17:00。但し3月と10月は土・日のみ。 詳細は www.nationaltrust.org.uk |
英国ニュースダイジェストより
内容は「英国ニュースダイジェスト連載当時のもので、現在とは異なる場合もあります」