レイコック・アビー& ビレッジ – Lacock Abbey & Village
~魔法にかかった空間~
大ヒット・ファンタジー小説「ハリー・ポッター」。そのシリー ズ第1弾の映画のロケ地となったプロパティがここ、レイコック・ビレッジにあるレイコック・アビー(寺院)です。
このレイコックは中世の美しい面影を今に残す村。アビーのある村全体がナショナル・トラストの保護地となっています。
13世紀に建てられた荘厳なレイコック・アビーは、19世紀に近代写真技術の生みの親となったウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが長く住居としていたと ころ。
映画ではホグワーツ魔法魔術学校の内部シーンに、この寺院の中庭や回廊などが使用されました。
フクロウを片手にハリーが雪に白く染まった中庭に佇むシーンは、ここで撮影された代表的な一場面です。
そして、中世の姿をそのままに残すレイコックは、まるで村全体が魔法にかかってしまったような不思議な空間です。
16世紀に建てられた教会の前には「天使のため息」 と名付けられた通り。
教会の向かいには小さな小さな郵便局が。少し歩くとナショナル・トラストのショップもあります。英国中のどこででも見られるようなパブでさえ、1740年に建てられたものなのです。
この村はハリー・ポッターのみならず、BBCドラマの「高慢と偏見」をはじめ数々の映画やドラマのロケ地として有名です。
女優ジュディ・デンチ出演で話題のドラマ 「Cranford」もその一つ。
ドラマを通じて、「あのシーンは、ここで撮影されたのかも!」 と分かる場所が随所にあります。
また、村の入口にはフォックス・タルボットの偉業を称える写真博物館があります。
彼の発明で写真が誕生し、その技術は 映画やTVへと発展していったのです。
そのタルボットが愛して止まないこの美しい村 が、人々を感動させる映画やドラマの舞台として、今後も永久に残されていくことは、何と幸せなことなのかと思わされます。
英国ニュースダイジェスより
内容は「英国ニュースダイジェスト」連載当時のもので、現在とは異なる場合もあります。
Address | Lacock, nr Chippenham, Wiltshire SN15 2LG |
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Tel | 01249 730459 |
Access | M4を出口17で降り、A350をChippenham方面へ。Chippenhamの南約4.8キロ。住民以外の村内への車での入場は不可。村の入口に駐車場あり。 |
Open Hour | Abbey: 3月下旬~10月下旬迄の火を除く毎日13:00~17:30。 Museum: 11月~2月中旬迄の週末11:00~16:00。2月下旬~10月下旬迄の毎日11:00~17:30。 |
Website | 詳細は www.nationaltrust.org.uk |